畠中 咲菫
子供の頃私の周りは樹木があふれていました。大地に根を張り天を衝く木々には触れるとその鼓動を感じます。
今回はその木をテーマに鼓動を感じられることを願いつつ書いてみました。

藤沼 哲
私の彫刻は私の自然に関する記憶の断片を再構築したものです。抽象彫刻ですが、ある種具象的な（生物的）リアリティを持たせています。それによって、見た方、触れた方が脳細胞を刺激されその人の記憶を呼び覚ます。
鑑賞者それぞれの体験にもとずく千差万別な見え方、感情、感想を引き出す事が私の美術表現です。

今尾 栄仁
みえない粒子たちは集まり自然の摂理の中でそれぞれのフォルムを生します。石の中には時が積層し、相が現れます。それは時として何か果て無き懐かしさを感じさせてくれます。
集まり、散り、そして、、。

子供の頃から見て触って感じ、自分の中にインプットされてきた体験を起点とし、命あるものを形作る線やその動線を辿ることで再構築し、物語を話すような気持ちで作っています。
私の一人語りにお付き合いいただけましたら幸いです。

硝子の表面に彫刻で立体を表現するサンドブラスト、銅版に陰影で立体を表現するメゾチント。
全く異なる二つの技法ですが、そこに自然の形の面白さ、美しさを表現していく楽しさは同じです。
皆様にもお楽しみいただければ幸いです。

10回目の節目を迎えます。各々が表現する「は、は〜ん」な版画の世界を是非ご高覧ください。

【作家】
岡田 毅
佐久間嘉明
瀬和居孝一
宗 由美子
中村美知生
畠中光享
村田好謙

鈴春と伯耆の二人展、２回目にして念願の共同制作を実現します。
伯耆の普段使いの「うつわ」に、鈴春の「ふで」（絵付け）を入れました。
個々の作品に加えて、二人で造るものを楽しみにご覧ください。
よろしくお願いいたします。
鈴木春生・伯耆正一

この度 日本伝統工芸近畿展50回記念として、日本工芸会近畿支部 染織部会会員が、それぞれの技術で制作した暮らしを彩る小品を発表します。
是非ご来場下さいますようお願い申し上げます。

【公益社団法人 日本工芸会近畿支部染織部会会員】
東敏男、今村妙子、上原晴子、内田万理子、海老ヶ瀬順子、大塚恵梨香、大村幸太郎、小倉淳史、川吉妙子、貴田佳子、小玉紫泉、ことりみゆき、坂井修、坂井洋、佐野美幸、澤田麻衣子、柴田博美、高瀬和里、武部由紀子、津田昭子、寺谷昇、中井謙次、中川正洋、根来節子、平谷悠律子、福岡裕典、福村健、細見巧、堀龍平、宮入映、村井裕子、村上良子、森康次、山下普子、湯本エリ子、吉川敦子

ろうけつ染、藍染、草木染、旅のスケッチ他

作家各々に彩り表現された魅力あふれる作品がひろがります。
楽しい出会いの展覧会へ、ぜひご来遊くださると幸いです。

【作家】
瀬和居 孝一（版画）
中西 澄子（篆刻）
中村 美知生（版画・文字・言葉）
藤原 眞知子（スケッチ・蔵書票）
山岡 睦子（書）
〈GUEST〉
小島 祐一（油絵・素描）
橋本 治（ブラスワーク）
八田 哲（素描）

迷雲晴れて 春に流れ星三つ 京の空に低く集まる。
洛中の小路に酒座を組み 再生の坏を交わす。
散開までしばらくの明滅を どうぞ御高覧ください。